


9/21/2025
ボムゲ院(オープン予定) KKEUT韓医院で行っている「エラ ボトックス:繰り返し施術を受けると、頬のくぼみやピーナッツ型の顔になる可能性があります。」施術ノートです。
エラ張りボトックスを推奨しない背景
当院では、患者様にとっての長期的な満足と副反応のリスク低減を最も重視しております。
この記事は、ボトックス施術を完全に否定するものではなく、
なぜこの施術を慎重に検討すべきか、効果が期待できる具体的なケース、そして他の選択肢についてお話しするためのコラムです。

1. ボトックスの作用機序 – エラ縮小の万能薬ではありません
ボトックスは、神経から筋肉への信号伝達物質であるアセチルコリンの放出を抑えることで、筋肉の動きを弱め、結果的にその筋肉のボリュームを減少させる作用があります。
ここで考慮すべきは、咬筋(咀嚼筋)が顔のどの位置にあるかという点です。
咬筋は下顎の角の部分だけでなく、
頬骨のすぐ下方まで広がり、顔の中央部を支える重要な役割も果たしています。
そのため、この筋肉が過度に縮小すると、顎のラインが整うよりも先に、頬がこけて見えたり、凹んだりする可能性があります。
結果として、若々しい印象が薄れ、かえって疲れたような顔に見えることもあるでしょう。
2. ボトックスの副反応 – 繰り返すことで目立ちやすくなる傾向
頬のこけ・凹み:エラのラインが引き締まっても、頬骨の下が不自然にくぼんでしまうことがあります。
代償作用によるピーナッツ型輪郭:咬筋の活動が抑制されると、その負担を補うために、こめかみの側頭筋が過剰に発達することがあります。これにより、顔の上部が張り出し、中央部がへこんだような、いわゆるピーナッツ型の輪郭になる可能性も考えられます。
繰り返した場合の回復困難:一度ボリュームが減少した筋肉は、すぐに元の状態に戻るのが難しい場合が多いです。これは、すでに他の表情筋や咀嚼筋の動かし方に慣れてしまっているためと考えられます。
他にも、噛む力の左右差が生じたり、食事の際の疲労感、顎関節に不快感を覚える可能性もございます。
3. 本当に必要とされる場合 – 美容目的ではなく治療目的
ボトックス治療が、特定の状況下で有効な選択肢となることも確かです。
歯に損傷を与えるほどの深刻な歯ぎしり(ブラキシズム)
顎関節の痛みがひどく、日常動作に影響を及ぼすような状態
このような医療的なケースでは、治療目標に応じた適切な量とデザインで施術を慎重に検討します。
しかし、純粋に「顎のラインをシャープにしたい」といった美容的な理由だけであれば、望む効果以上に失うものがあるかもしれません。
4. 代替となるアプローチ – 筋肉への影響を抑え、ラインをデザインする
エラのボリュームを調整する手段はボトックスだけではありません。むしろ、咬筋の機能やボリュームを保ちつつ、フェイスラインを整える方が、より安全で自然な仕上がりにつながることが期待できます。
シュリンク(HIFU):皮膚の特定の深層にのみ熱エネルギーをピンポイントで与え、コラーゲンの生成を促します。これにより、二重あごや顎のたるみにアプローチし、フェイスラインの引き締めが期待できます。 適切なデザインで施術を行うことで、頬がこける心配はほとんどありません。
インモード・オリジオ(モノポーラRF):真皮から脂肪層にかけて熱を均一に届け、コラーゲンの収縮と再構築を促します。これにより、顎のラインのたるんだ軟部組織を引き締め、輪郭をシャープに整える効果が期待できます。
脂肪性の二重あごが問題の場合:RFリフティングにMiniFXのような脂肪に特化したアプローチを組み合わせ、多角的に施術を進めることが可能です。
当院が考える「一歩先のこだわり」
当院では、たとえ同じ医療機器を使用しても、その照射部位、手法、エネルギー量、速度といった細かな設定によって、得られる結果に大きな差が出ると考えています。
ボトックス最小主義の原則– 咬筋を不必要に萎縮させるのではなく、顔全体の支持構造を考慮し、バランスの取れたデザインを重視しています。
層別・ベクトルデザイン– 皮膚、脂肪層、筋膜、筋肉といった各組織の特性を考慮し、それぞれの層に最適な角度と強度でリフティングを施します。
定量治療・数値共有– 施術のショット数、エネルギー量、そして個々の施術目的を「リフティングカード」に詳細に記録し、患者様と共有することで、透明性の高い治療を心がけています。
ボリューム温存の哲学– 顔の深部にある頬のボリュームや頬骨下の支持組織を大切にし、自然で若々しい顔の立体感が保たれるよう努めています。
待機時間への配慮– 患者様を10分以上お待たせする際には、10分ごとに施術費から5%割引を実施しております。このような細やかな配慮も、当院のこだわりです。
まとめ
エラへのボトックスは、確かに顎のラインを細くする効果が期待できますが、同時に顔全体の自然な立体感や若々しい印象を損なう可能性も考えられます。
当院では、咬筋の機能を保ちながらフェイスラインを整えるという独自の視点から、
患者様お一人おひとりの顔立ちに合わせた、若々しい輪郭と自然な美しさのバランスを大切にしています。
単に「細く見せる」ことだけでなく、「若々しく、魅力的な顔立ち」を追求する。この考え方が、安易なボトックス施術を推奨しない当院の理念です。