


11/18/2025
ボムゲ院(オープン予定) KKEUT韓医院で行っている「なぜ正確な鑑別が必要?老人性色素斑のレーザー治療」施術ノートです。

老人性色素斑は、年齢を重ねる中で表皮細胞が過剰に増殖し形成される、脂漏性角化症という種類の病変です。
これは、色調や厚み、表面の状態が様々な形で現れる良性の病変とされています。
しかし、老人性色素斑は、他の色素性病変と非常に類似した外観を持つことが多く、
肉眼での判別が困難な場合が少なくありません。
当院では、こうした背景を踏まえ、
病変を的確に鑑別するため、皮膚診断機器を導入しています。
これにより、病変の厚み、輪郭、色調、そして表皮の構造を詳細に確認し、最適なレーザー施術方法を選定いたします。

老人性色素斑と見分けがつきにくいとされる主な皮膚病変には、次のようなものがあります。
- 肝斑(メラズマ)
- 炎症後色素沈着(PIH)
- 黒子(母斑)
- 扁平疣贅
- 汗管腫・稗粒腫
これらの病変は見た目には類似して見えることがありますが、
それぞれに適切なレーザー照射の深さや治療アプローチが異なります。
具体的な例を挙げると、
- 肝斑に対して高出力のレーザーを適用した場合、かえって色調が濃くなるリスクが考えられます。
- 黒子を老人性色素斑と誤って診断すると、病変の根元まで十分に除去できない恐れがあります。
- 老人性色素斑を色素沈着と間違えて施術してしまうと、表皮の過剰増殖がそのまま残り、肌のざらつきが再発する可能性があります。
このように、治療法が異なる病変を正しく識別できない場合、
施術の効果が低下したり、あるいは予期せぬ副作用が発生する可能性が考えられます。

当院では、老人性色素斑をはじめとする表皮性病変の治療時や、色素レーザーを施す前段階で、
皮膚診断機器を用いて、以下のような重要な項目を慎重に確認いたします。
- 病変の厚み
- 色素の深度
- 境界の 明確さや形状
- 周囲の皮膚組織との鑑別状況
これらの精密な検査を通して、
該当病変が老人性色素斑、炎症後色素沈着、あるいはその他の病変であるかを、まず正確に診断いたします。
その診断結果に基づき、各病変の特性に合わせて、
トーニングレーザー、CO₂レーザー、エルビウムヤグレーザーといった機器の種類、出力強度、照射方式など
最適なレーザー機器の選定と、病変に応じた適切な深さでの施術を実施いたします。
この処置には重要な意味があります。
病変を正確に鑑別することは、不要な刺激を抑えることに繋がります。
それにより、より適切な治療計画の検討が可能になります。