


9/26/2025
ボムゲ院(オープン予定) KKEUT韓医院で行っている「ピコトーニングかレーザートーニングか?施術を選ぶポイントを解説」施術ノートです。
ピコトーニングは、本当にレーザートーニングよりも優れているのでしょうか?
(医療コラム)
医療従事者は常に問い続けています。
「ピコトーニングは果たして優れているのか、それとも『優れている』という言葉の裏には宣伝が含まれているのか」
機器の名称が華やかになるほど、情報に惑わされがちです。しかし、肌は華美な表現ではなく、物理学や生理学の原則に基づいて反応します。

1. 原理:メラニンを細かく分解する施術
レーザートーニングとピコトーニングは、名称は異なりますが、目指す根本的な目標は同じです。
細胞に損傷を与えることなくメラニンを微細に分解し、肌のトーンを明るく整えることを期待します。
レーザートーニング(Qスイッチ、ナノ秒パルス)
ナノ秒(10⁻⁹秒)単位の短いエネルギーを繰り返し照射することで、メラニンを段階的に分解していく方法です。
肌への刺激を抑えつつ、穏やかで安定した色素改善が期待できます。
ピコトーニング(ピコ秒、ピコ秒パルス)
ピコ秒(10⁻¹²秒)単位のさらに短いパルスを用い、強い光音響効果でメラニンをより微細に粉砕します。
理論上はより小さな粒子への分解が可能とされますが、実際のメラニン粒子の大きさから見ると、ナノ秒パルスでも十分に効果を発揮します。
2. 違い:数字上の差と実際の効果
ピコ秒はナノ秒よりも1000倍速いという表現をよく耳にするかもしれません。
しかし、実際に市場に出回っている機器の多くは約500ピコ秒前後であり、一方レーザートーニングは約5ナノ秒です。
これにより、実際の時間的な差はおよそ10倍程度にとどまります。
そして重要なのは、臨床的な効果において、この数字ほどの大きな差は見られないという点です。
ある研究では、同じ1064nmの波長を用いた場合、ピコトーニングとレーザートーニングの色素改善効果や副作用に、統計的に顕著な違いはないと報告されています。
むしろレーザートーニングは、低出力で繰り返し照射することで、敏感な肌や肝斑、再発しやすい色素沈着に対して、より穏やかにアプローチできる可能性があります。
ピコトーニングは強い圧力波を発生させるため、刺激を強く感じる患者様もいらっしゃいます。
したがって、「ピコだからといって必ずしも優れている」という考えは、科学的根拠に基づくものではなく、広告的な表現に過ぎないと言えるでしょう。
3. まとめ:数字よりも重要な設計
メラニン粒子は、ナノ秒パルスでも十分に細かく粉砕することが可能です。
単に時間が短い(ピコ秒)からといって、それが必ずしも高い安全性や優れた効果につながるとは断言できません。
むしろ、短い時間に高いエネルギーが集中することで、肌に過度な負担がかかる可能性も考慮すべきです。
最終的に、ピコ秒かナノ秒かという機器の種類以上に重要なのは、「ご自身の肌の状態と診断に基づいた適切な施術設計」です。
当院が重視するポイント
当院では、機器の名称にこだわるよりも、「精密な診断と個別設計」に重きを置いています。
同じ1064nmの波長を使用する際も、肌に安全かつ効果的であると期待される方法を選定します。
出力、ショット数、パス数を、肌が無理なく受け入れられる最適な閾値に合わせて慎重に調整いたします。
施術後は、紅斑、熱感、肌トーンの変化を詳細に記録し、データに基づいて次回のセッションを「計画的」に進めることを目指します。
当院が大切にしているのは、機器そのものではなく、施術設計の細部にわたる配慮です。
広告の謳い文句に流されるのではなく、患者様一人ひとりの肌に適した速度と深さを追求すること。
それが当院の医療方針であり、私たちが常に深く考察を重ねる理由でございます。
主要な結論の再確認
ピコトーニングが常に優位であるとは限りません。
メラニンはナノ秒パルスでも十分に反応することが知られています。
肌が安全に受け入れられる「個別設計」こそが、望ましい結果に繋がると考えます。
クッ韓医院が重要視するのは、単なる機器の導入にとどまらず、診断、設計、記録という各段階における丁寧な取り組みです。