傷跡のように刻まれた額のシワを改善するには
多くの方が額のシワを伸ばしたいというお悩みでご来院されます。しかし、診察室で私たちが最も頻繁に説明するのは次の点です。「浅いシワと深いシワは、その発生原因も解決へのアプローチも明確に異なります。」

1) 額のシワはなぜできるのでしょうか?
- 小ジワ(浅いシワ)は、皮膚の乾燥や真皮層のコラーゲン・エラスチンが減少して薄くなった皮膚に現れる微細な線です。表情を作ると目立ちやすくなりますが、主な原因は皮膚そのものの老化です。そのため、皮膚の密度を高め、水分と再生を促すようなケアが役立つかもしれません。PN(リジュランなど)、オリジオ、テンサーマといった施術が検討されます。
- 深いシワ(静的シワ)は、単に皮膚が薄くなることで生じるものではありません。繰り返し表情を作ることで、時間の経過とともに真皮内側の繊維が絡みつき、固定(癒着)された状態を指します。このため、表情を作らなくても線が残り、まるで「古い傷跡」に似た状態と言えます。額のボトックスだけでは根本的な解決は難しいかもしれません。ボトックスは筋肉の動きを抑えるだけで、既に癒着した繊維を解消することはできないからです。
2) 深い額のシワ治療の核心 — サブシジョン(新しい肌鍼)+ COVA
- サブシジョン(新しい肌鍼)は、皮膚を下方へ引っ張っている繊維バンドを切断し、固定されたシワの構造を解放する施術です。これは深いシワの改善における重要な第一歩となります。
- COVAとは?COVAはコラーゲン生成を促す物質を注入し、空いた空間をご自身の肌のコラーゲンで満たしていく方法です。フィラーのように人工的に膨らませるのではなく、組織が自然に満ちていくことを目指します。ジュベルックなどのコラーゲン注射と比較して、COVAは比較的短期間でハリと滑らかさの実感を期待できる場合があります。
- つまり、「サブシジョンでシワの癒着を解きほぐし → COVAでコラーゲンを生成し満たし → その再生を定着させる」という設計が、治療の鍵となります。
3) 施術を受ける場所選びで確認すべきこと
- 人工的なボリュームではなく、ご自身のコラーゲンで自然にシワを埋めていく方針の場所かを確認しましょう。
- ボトックスのみを推奨する場所は慎重に検討することをお勧めします。深い額のシワは、構造的なアプローチが不可欠な「傷跡」に近い状態だからです。
- 診断の際に、筋肉の動き、皮膚の厚さ、癒着の状態などを細かく区別して説明してくれる場所を選ぶと良いでしょう。
4) 私たちの「きめ細やかな」違い
- 構造設計の工夫: 同じシワでも、繊維の癒着の深さや方向に応じて、鍼を刺入する角度と深さを微細に調整します。このわずかな差が、施術結果に影響を与える可能性があります。
- 再生方法の選択: COVAの容量や注入箇所を、シワの形状に合わせて細かく調節します。過度なボリュームではなく、「ご自身のコラーゲン」で自然に満たされることを目標としています。
- 仕上がりの確認: 写真の中の角度だけでなく、自然光の下での見え方、斜めや側面からの曲線美まで直接確認しながら施術を行います。
- 運営方針の違い: 待ち時間を厳密に管理し、やむを得ない遅延が発生した場合には、10分につき5%の割引を適用します。これは患者様の時間を尊重する当院の取り組みです。
まとめ: 深い額のシワは「傷跡」として捉えることができます。そのため、サブシジョンで癒着を解きほぐし、COVAでコラーゲンを生成させ、それを定着させることで、より自然で持続的な改善が期待できます。私たちはこの一連のプロセスを、きめ細やかなアプローチで設計しています。